今年は10年に1度と呼ばれる大型の台風が出勤時間に関東に直撃するなど、台風の猛威を日常的に感じさせられました。
まだこの秋に台風が上陸する可能性はあるので、次の台風が万が一出勤中に直撃した場合を想定して、どのような備えをするべきなのか……。対策を怠ると自分だけでなく周囲にまで被害を拡大させる恐れがあります。今回は気象庁の情報をもとに考えてみたいと思います。
■持ち物だけでなく家の対策を怠らないで!
出勤中に台風の直撃が想定されると、どうしても会社に持参する物が気になってしまいますが、台風の備えを持ち物だけに限定してしまうようではいけません。特に1人暮らしで働いている方の場合、家を無人のまま放置して会社へ出ることになります。
持ち物に気を配るとともに、住居にも対処をしておかないと、帰宅後に大変な目に遭う恐れもあります。台風が直撃する際に出勤を余儀なくされる場合は、持ち物とともに家の台風対策も忘れないでください。
■出勤前にするべき自宅の備え
出勤前は忙しいので前日の夜でも構いませんが、家を離れている間に台風の直撃が予想される場合は、以下の準備をしてから会社に向かってください。
(1)窓や雨戸を閉め、鍵を掛ける
(2)家の周りやベランダなどの側溝や排水溝に、枯れ葉などが詰まっていないか確かめる
(3)ベランダなどに出した植木を家の中にしまう
(4)ガラスが割れたときに備えて、カーテンやブラインドを閉めておく
(5)断水を想定してお風呂やペットボトルに水をためておく
最低でも上記の対策は事前に行っておいてください。特に排水溝や側溝などを放置しておくと、共有スペースに水がたまって浸水被害に遭う恐れも出てきます。
■出勤中に持っていくべきアイテム
次は出勤中に持参したいアイテムです。基本的に台風では傘が役立ちません。大前提としてレインコート等を着て出社してください。最近ではおしゃれなポンチョも売っており、セパレートタイプよりも着脱が簡単なので電車通勤でも扱いが楽です。その上で、以下のアイテムを持って出掛けると安心です。
(1)水(コンビニで買って、かばんに入れておく)
(2)チョコレートなどの甘い食べ物
(3)翌日分の薬(普段飲んでいる薬があれば)
(4)メガネ(コンタクトレンズを使用する人)
(5)普段よりも多い現金
(6)保険証
(7)下着と靴下、ストッキング
(8)タオル
(9)使い捨てカイロ
(10)生理用品(必要に応じて)
(11)化粧道具
(12)携帯電話の充電器
以上のアイテムがあれば、帰宅困難になっても何とかなります。外出先でそろう道具も多いですが、緊急時になると皆がコンビニに殺到して同じ物を求めるので、一気に品薄になります。簡単に外出できない事態も想定されるので、忘れずに用意しておいてください。
どれもかさばらないアイテムばかりです。台風の日は大きめのバック(理想はリュックサック)に入れて出勤しましょう。全く被害が出なくても、この程度の荷物なら見た目にもそれほど恥ずかしくありません。準備は万全にして出掛けてください。
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