ますます深刻ないじめ問題。
9月末から、「いじめ防止対策推進法」が施行されるなど、学校だけではなく、国や自治体、地域総掛かりでいじめを防止しようという動きが広がっています。
しかし、番組でアンケートをとったところ8割の方が、学校の対応に不安をもっていることが分かりました。そこで、「苦労して学校を動かした母親」や「現場の教師」に取材し、その不信を生んでいる構造を探りました。
さらに、いじめが凶悪、陰湿になり、学校や親では対応が難しくなる中、登場した「いじめ探偵」を紹介しました。私立探偵がいじめの解決を請け負い、尾行や隠しカメラ・マイクを駆使していじめの動かぬ証拠を押さえます。
子どもを取り巻く環境が大きく変わる中、どうすればいじめから子どもを守れるのか、議論しました。
■いじめ防止対策推進法への危惧
重大ないじめを見逃さないよう、学校や行政の義務を定めたいじめ防止対策推進法。
いじめ対策の最低ラインを保証するものとして期待の声がある一方、運用によっては「いじめのえん罪がおきかねない」という懸念を口にする専門家もいます。その一人、大阪大学大学院教授の小野田正利さんが想定に基づいて、起こり得るケースを紹介しました。
■被害者遺族の願い 処罰ではなく更生を
17年前に、いじめが原因で息子を失った大沢秀明さんは、いま、加害者の更生を重視したいじめ防止の活動に力を注いでいます。きっかけは、大沢さんの息子を死に追いやった加害者の少年の母親の一言でした。「いじめている事実を学校から教えてもらっていたら、命がけでいじめを止めた」。
以来、大沢さんはいじめが大事に至る前にいじめを止めさせる、加害者への教育を重視するようになります。「いじめ防止対策推進法」ができて、いじめの対策が大きく動く中、あらためて加害者の更生の大切さを街頭などで訴えていく予定です。
大沢さんが立ち上げたNPO
「NPO 全国いじめ被害者の会」
ホームページ:http://izime-higaisya.jp/
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