通勤通学に自転車を利用する人は多いが、ルールや罰則について十分に知らない場合もあり、例えば「片手運転の禁止(3カ月以下の懲役又は5万円以下の罰金)」などは72%が十分に把握していなかった。SBIホールディングスが調査結果をまとめた。
調査は2013年8月29日―9月19日の期間、インターネット上で実施し、1443人から回答を集めた。SBIホールディングスによると、通勤、通学に自転車を利用する人が多い理由は「健康のため」「環境に良いため」などさまざまだが、東日本大震災以降は、節電意識の高まりや公共交通機関のダイヤの乱れもきっかけになっているという。
一方で、歩行者と自動車の交通事故は、2001年から2011年までの10年間で20%減少したのに対し、歩行者に自転車が衝突する事故は60%増加しており、自転車利用者の交通ルールの認識不足が指摘されている。
ルールや罰則の存在を知らなかったものとしては「片手運転の禁止」を筆頭に、「並進の禁止」(65%)、「“止まれ”標識で一時停止」(62%)、「車道左側順守」(58%)などが多い。さらには「夜間ライトの点灯」(49%)、「ブレーキの備え付け義務(ノーブレーキピスト等の禁止)」(47%)も半数近くが認識不足だ(グラフ参照)。
2013年7月からは「イヤホン、ヘッドホンを使用しながらの運転」や「携帯電話を使用しながらの運転」、さらに「傘を差しながらの運転」も多くの都道府県で禁止になるなど、ルールの変化も進んでおり、SBIホールディングスは最新のルールを確認するよう自転車利用者に勧めている。
(植木 皓=ニューズフロント)
http://news.goo.ne.jp/article/niftybusiness/bizskills/healthcare/niftybusiness-bm-51364.html