人に注意をするって難しいですよね。どんなに正しいことを言っていても言い方を間違えると相手を深く傷つけ、やる気の芽をつんでしまうことにもなりかねません。では、どのような注意の仕方をすればいいのでしょうか?
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■二人称・三人称を避ける
「二人称」とは、あなた、お前、君のように相手を指す言葉です。そして「三人称」とは、あいつ、彼、彼女のように自分でも相手でもない人を指す言葉です。そして、人に注意をする場合はこの二人称と三人称を使うことは避けたほうが無難です。
なぜなら「あなた」とか「彼は」などという呼び方は、他人行儀で冷たい印象を与えるからです。ただでさえ注意を受けて緊張や不安や怒りを感じているのに、そんな呼び方をされてしまうと突き放されたように感じ、落ち込んでしまう人も多いでしょう。
また、「あなたは」という呼び方はどこか上から目線できつい印象があるため、相手を責めているように聞こえてしまいがちです。たとえば姑が嫁をいびるシーンを想像してもらうと分かりやすいと思います。「あなた、こんなこともできないの!?」などと姑が嫁を前にして目を吊り上げている光景には愛情は感じられません。
■主語を一人称にするとよい
誰かに注意をするときは、できるだけ「私はこう思う」などのように、一人称を使って話をするようにするといいでしょう。こうすると、相手に「この人は私のためを思って注意をしてくれている」と伝わりやすく、したがって、忠告も素直に受け入れやすくなるのです。
注意をする目的は相手を傷つけてやる気を奪うことではなく、あくまでも反省を促して改善を図ることです。少しでも相手を責める気持ちが混じっていれば、心の防衛反応が起きて相手は心を閉ざしてしまいかねません。また、ただ注意をするだけではなく、相手のいいところも同時に褒めてあげることが大切です。
マイナス面ばかりを強調されるとつらいけど、プラス面も認めてもらえば心に余裕が生まれます。そうして「今回は悪かったな。次からはちゃんとしよう」と謙虚な気持ちで反省できるのです。
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