[ カテゴリー:医療, 生活 ]

自分の健康を知る方法(3)おなかは、すべてを知っている

寒くなると、おなかが痛くなることがあります。おなかが冷えてしまったために、痛みが起こったのでしょう。こんなときは手のひらをへそに当てて温めると痛みが和らぎます。これこそが、医学で行われる最も大切な「手当てあて」という治療方法です。

おなかを大切にすることは、健康で生活するための重要なポイントになります。おなかが発信するサインに耳を傾けることで、自分の体調についていろいろ知ることができます。

実は漢方医学では、おなかの所見からいろいろな情報をえて、治療の糸口にします。以前にもお話ししましたが、東アジアの伝統医学で、おなかの診察を行うのは日本だけです。中国の伝統医学である中医学や韓国の韓医学では、おなかを診察する方法はありません。

この日本独特の診察方法である「腹診ふくしん」は、西洋医学で行う診察方法とは診るポイントがことなります。

一つ目は、「腹力ふくりょく 」です。おなかを観察して、力士のように力強い場合は、「腹力がある」といいます。柳のようにやせ細った人のおなかは、へこんでしまっています。この場合は「腹力がない」といいます。これによって、その人の「虚実きょじつ」を判断します。

 

腹力 体格 皮膚
虚のおなか ない

やせ形、水太り、
虚弱体質

乾燥している、くすんでいる

実のおなか ある 筋肉質 つやがある、張りがある

 

二つ目は、「腹直筋のはり」です。みぞおちからへそにかけて、腹直筋がはっている場合は、肉体的あるいは精神的なストレスがあると考えます。

これを理解するには、あなたが「強い風に向かって歩くとき」を思い出すといいでしょう。台風の時のように強い風を前面にうけながら前進するとき、風による強い力をはねのけるために、体中の筋肉に力が入ります。このとき、腹直筋は張っています。

今度は、「風」を「ストレス」に置きかえてみます。あなたにストレスが加わっている場合は、知らないうちに前屈かがみになり、体中の筋肉に力が入り、腹直筋もはってしまいます。つまり、「腹直筋のはり」が現れるわけです。

このようにいろいろな情報を得ることができる腹診は、毎日の生活をする上で、自分自身の体調管理に役立てることができる知恵となります。朝起きたとき、布団の中でゆっくりとおなかを触ってみてください。自分の体をいたわる気持ちでおなか全体を触ってあげることで、気づいていなかった自分の体調を見つけることができますよ。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=86597

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