世界5都市のうち東京では睡眠に関する満足度が最も低く、平均睡眠時間も最も短い。スウェーデンの家具大手IKEAが発表した。
この調査は2013年9月18―26日の期間、英国・ロンドン、スウェーデン・ストックホルム、米国・ニューヨーク、フランス・パリ、東京の5都市を対象にインターネット上で実施し、20―50歳代の男女各208人から回答を集めた。
東京在住者の平均睡眠時間は7時間18分。続いてロンドンが7時間42分、ニューヨークが7時間54分、ストックホルムが8時間18分、パリが8時間54分の順で少ない。
日々の睡眠に対する感想を尋ねたところ、東京では「不満」が47%と半数近い。この割合はパリでは31%、ニューヨークが30%、ストックホルムが29%、ロンドンが25%といずれも3割前後にとどまっている(グラフ参照)。
東京は日常生活全般に関する不満度も38%で、他の4都市がいずれも20%台であるのに比べると高水準。特に「健康面」(44.7%)、「友人とのコミュニケーション」(36.5%)、「配偶者・パートナーとの関係」(25.7%)で不満を感じる割合が他都市より際立って高かった。
一方、過去1年間に睡眠不足によって発生した問題を聞くと、東京では「欠勤/遅刻/早退」の発生がそれぞれ4割前後と少なく、勤勉さが目を引く。ただし一度欠勤すると他の4都市に比べて日数が長期化する。さらに睡眠不足による仕事の効率低下を実感する割合が52%で、5都市中最も多かった。
また良い睡眠をとった後に感じる利点を尋ねたところ、他の4都市では「決断力が高まる」「アイディアが浮かびやすくなる」「コミュニケーションがうまくいく」などを3―4割の人が挙げた。これらは東京ではいずれも10%台にとどまっている。
(植木 皓=ニューズフロント)
http://news.goo.ne.jp/article/niftybusiness/bizskills/healthcare/niftybusiness-bm-51156.html