たばこ税とたばこ価格の引き上げによる、たばこの販売実績への影響という調査が、日本公衆衛生雑誌の9月号に掲載されていました。興味深い調査ですね。みなさんは値上がりが売り上げにどのくらい響くと思われますか。
この調査は、大阪府立成人病センターがん予防情報センターの伊藤ゆり氏らの報告です。1998年にたばこ特別税がつくられて以来、2003、2006、2010年と、これまで3回の価格と税の引き上げが、どのくらい売り上げに影響したかを調査したものです。
その結果、1998年以降たばこの売り上げは減少傾向にあり、2003、2006、2010年度の税と価格引き上げ年度の減少は、それぞれ-2.4%、-2.9%、-10.1%だということです。2010年の引き上げで販売量は一気に減少したことが明らかになりました。伊藤氏らは、今後、日本の喫煙の被害を減少させるためにも、さらに大幅な価格引き上げが必要であることが示唆された、と結んでいます。
ところで、日本のたばこの価格は欧米先進諸国の価格の半分以下ということです。呼吸器を専門とする医師たちの間では「東京オリンピックを契機にして、せめて東京は室内全面禁煙にしてほしい」という声もあがっています。でも都知事は相当な愛煙家という情報もありますから、それはとても無理かもしれません。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=86440










