花の開花時期を調整する遺伝子を京都大大学院生命科学研究科の荒木崇教授らの研究グルーが発見した。野菜の収穫増や花を時期外れに出荷できることなどが期待される。成果は14日、米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。
植物は赤と青の光の色を認識し、開花時期を調節していることが知られている。このうち、青色に反応する仕組みは分かっていたが、赤色については解明されていなかった。
研究グループは、白菜やキャベツなどと同じ仲間のシロイヌナズナの遅咲きの変異体を使い、その遺伝子を調べたところ、赤色を認識する遺伝子が欠けていることが分かった。同一条件で栽培して比べると、正常なものは種まき後1カ月で開花したが、遺伝子を欠いたものは3カ月近くかかったという。
荒木教授は「白菜やキャベツは花が咲くと葉が大きくならないが、花が咲くのを遅くすることで増産につなげられるのではないか」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131015-00000006-jij-sctch