はじめに
なんとなく体がだるい、疲れがとれない、体調が優れない…そんな毎日の仕事疲れやなかなか抜けない肉体疲労、体調不良時の栄養補給として優れているのが「栄養剤」です。
しかし、一口に栄養剤と言っても、その特徴や効果効能は異なるもの。そこで今回は、顆粒や錠剤、粒、カプセルといった固形タイプの栄養剤について、その特徴と状況に応じた効果的な栄養剤をご紹介します。
ドリンクタイプとの違い
- 比較的、疲れをとるための多くの成分を含んでいる
- 基本無味(ドリンクは味の調整が困難で苦味のある商品もある)
- 持ち運びが便利
- カロリーが控えめ
- 一日当りの単価が安く、毎日続けて服用しやすい
といったことが顆粒・錠剤タイプの特徴として挙げられます。
外出が多いサラリーマンの常備薬として、またカロリーを気にする女性や毎日服用して元気を継続したい方にオススメです。
形状ごとの特徴
「顆粒タイプ」
粉剤を飛び散らないように顆粒に固めたタイプです。においや苦味を抑えたり、薬が溶ける時間を調節するために表面加工がされているものもあります。
さっと溶けやすい反面、多少の飲み辛さもありますが、シニア以降の年代の方は好まれます。
「錠剤タイプ」
粉剤を飲みやすいように錠剤に固めたタイプです。飲みやすい反面、溶けるのに時間がかかる面もあります。
固形状で胃で溶ける一般的な錠剤と、噛みながら口の中で溶かしていくチュアブル錠、腸まで届いてから溶けるように設計された腸溶錠などがあります。
「カプセルタイプ」
顆粒を飲みやすくカプセルに閉じ込めたタイプと、液剤を詰めた軟カプセルなどがあります。顆粒のサッと早く溶ける長所と錠剤の飲みやすさの両方を兼ね備えています。
噛んだり、中の薬を出したりせずに服用します。
「粒タイプ」
錠剤よりも小さく飲みやすくなっています。
お悩み別!最適な栄養剤を選ぶポイント
1:疲れ・風邪で体がだるい
風邪や発熱時は体のビタミンや体力を消耗するため、体がだるくなります。
そんな時は、動物性生薬・植物性生薬と各種ビタミンをバランスよく配合した顆粒タイプの栄養剤がオススメです。また、解熱作用のあるゴオウを配合した栄養剤もオススメです。
2:ぐったりする・食欲不振
胃腸からくる疲れのせいで食欲不振になると、栄養が十分に摂取できず慢性的な疲労に繋がります。
そんな時は、漢方処方の基本生薬で全体的なバランスを整え、食欲不振に効果のある人参を多く配合した栄養剤がオススメです。
3:肉体疲労
激しいスポーツや糖質の多い食品の摂取により、ビタミンB1が多く消耗されると、疲労物質が溜まりやすくなります。
そんな時は、体内で役に立つビタミンが配合された栄養剤で、筋肉痛や神経痛を緩和するものがおすすめです。
4:ストレス疲れ
ストレスが多い生活による疲労で自律神経が乱れると、集中力が落ち、免疫力が低下します。
そんな時は、血液循環改善作用のあるトウキ、ストレス疲れに有効なエゾウコギをたっぷり配合した栄養剤がおすすめです。
5:肝臓疲労
飲酒等により肝臓の働きが弱り、疲れがなかなか回復しない場合があります。
そんな時は、飲酒を控えると同時に、肝臓を元気にする成分が入った栄養剤を服用することが効果的です。プラセンタエキス、肝臓水解物が入ったものを選びましょう。
おわりに
今回は一般的によくある疲れのタイプ5つに合わせた効果的な栄養剤をご紹介しました。
ドラッグストアに行く前に、どんな疲れなのかをしっかりと確認し、その状態に一番効果的なものを選ぶようにしましょう。
(image by PresenPic)