冷凍野菜は、洗って切るという手間が省けて楽チン。だけど、新鮮な野菜ほど健康的じゃないのではと心配になります。しかし、新しい調査結果によると、冷凍ものも栄養価的に見れば、むしろ新鮮品より勝っていることが分かったのです。
レザーヘッド食物研究所(Letherhead Food Research)と英チェスター大学(University of Chester)の両機関が独立して行った調査では、新鮮なフルーツや野菜より冷凍品の方に多くのビタミンC、ポリフェノール、アントシアニン、ルティン、βカロチンが含まれていることが判明しました。
この問題は、フルーツや野菜が商品棚に並ぶまでの時間にあるようです。よく“産地直送”とうたってあっても、実際は消費者の手に届くまでに数週間かかっていることが多く、この間に栄養素が徐々に失われてしまうのです。実際、家庭の冷蔵庫に入ってもすぐに食さず、ストレージされるためさらに栄養価が下がっているというわけです。
逆に、冷凍食品は収獲直後に冷凍されるため、ほとんどのビタミンや抗酸化物質が失われることなく保存されます。
研究チームが40の冷凍と新鮮な野菜とフルーツの食品テストを行ったところ、高いレベルのビタミンと抗酸化物質を保有にているんは、多くの場合で冷凍ものであることが判明。例えば、冷凍にんじんは“新鮮”なにんじんよりその値は300%も上回っていました。
中には、新鮮野菜が冷凍ものをしのいだ場合も。ブロッコリーとほうれん草では新鮮品の方がビタミンやポリフェノール含有量は、冷凍もののそれを大きく上回っていたと言うことです
この結果は、消費者に店頭で“新鮮”なものを買うことの意味を再思考させるものだと、同研究所のレイチェル・バーチ女史は英『Daily Mail』紙に語っています。
「“新鮮”な食品は常に冷凍ものよりよいという誤解を捨てなければなりません。冷凍ものも栄養価的には新鮮な食品と対等できるのです」。
冷凍=健康に良くない、という図式は、必ずしも正しくはないようです。
参考:When Frozen Food Is Better Than Fresh: Frozen Veggies, Fruits Contain More Nutrients Than Their ‘Fresh’ Equivalent
http://www.medicaldaily.com/when-frozen-food-better-fresh-frozen-veggies-fruits-contain-more-nutrients-their-fresh-equivalent
http://woman.mynavi.jp/article/131012-039/