最近、どうも匂いに敏感になった。今まで気にならなかった匂いを不快に感じると言う人は、カラダとココロが赤信号を発しているのかも知れません。
【女性は他の女性の排卵のにおいを嗅ぎつけて競争心を燃やす―研究結果】
ある大学研究結果によると、不安やウツの精神状態は嗅覚にまで影響を及ぼし、今まで平気だった匂いも不快に感じるようになるのです。
米ウェスコンシンマディソン大学では、脳のイメージを読み取るMRI技術を駆使し、ストレスと不安がどれだけ脳反応を変えてしまうか調べました。
『Journal of Neuroscience』に発表されたこの調査では、12人の被験者には不安をかき立てるイメージを見てもらい、その前後に匂いのテストをしてもらいました。
すると、多くの人がネガティブなイメージを見る前は“ニュートラル”と評価していた匂いも、その後には不快な匂いとして知覚したのでした。
「通常は、匂いをかぐとき嗅覚力だけが働きますが、不安な状態にあると嗅覚までもが感情システムの一部となってしまうのです」とこの調査を実施したウェン・リー教授。
落ち込むと「すべてが暗く見える…」と言いますが、嗅覚もその影響を逃れないようです。感情は、ヒトの嗅覚をも支配する力を持っているようです。
参考:Feeling stressed makes the world smell worse
http://www.independent.co.uk/news/science/feeling-stressed-makes-the-world-smell-worse-8844178.html
http://woman.mynavi.jp/article/131011-044-2/