長岡市立総合支援学校高等部の生徒が手作りしたクッキーの販売が1日、市内の障害者施設が共同経営する「福祉のカフェ りらん」(同市大手通)で始まった。学校関係者は「社会で生きるとはどういうことか考える貴重な機会」と話し、取り組みの成果に期待している。31日まで。
同校関係者によると、特別支援学校の生徒が手作りした加工食品を一般販売するのは県内初の試みという。販売しているのはチョコチップ、くるみ、ココアの3種類のクッキーで1袋100円。毎週各10袋、計30袋を販売する。2011年の冬から研究を重ね、サクサクとした食感に仕上げた。
同校は2012年4月に教育課程を見直し、卒業後に社会で活躍するために必要な技術の習得を目指した「作業実習」を組み入れた。食品加工班は、本格的なオーブンをそろえて市内の菓子店から指導を受けるなどし、今回の商品化に結びつけた。
1日は、同校で接客や介護の実習に取り組むメンバー4人が販売を担当し、仲間が作ったクッキーのおいしさをアピールした。
三浦優子教諭(53)は「商品になることで生徒の意欲や緊張感が全く違う。正確に作業することの大切さや責任感を学ぶことができ、卒業後に社会にスムーズに入るための訓練になる」と意義を話した。
販売は平日午前11時半~午後2時まで。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20131004-OYT8T01376.htm