大韓航空は新潟-仁川(インチョン)(ソウル)線を27日から、現行の週7便から週5便に減便する。竹島問題の影響で、「利用客の大幅な減少により、減便せざるを得なかった」(同社)ためだ。一方、同日から新潟空港の運用時間が1時間延長され、仁川出発便が遅くなることでオセアニアからの同日乗り継ぎが可能となるなど、利便性アップに期待が寄せられる。
ソウル線で削減されるのは日曜と水曜の新潟到着便と、翌日の折り返しとなる月曜、木曜の出発便。同社新潟支店の金良学支店長は「昨年8月以降の日韓関係の影響で、特に高校の修学旅行など団体の需要が大きく落ち込んだ」としている。
県空港課によると、新潟空港での平成23年度のソウル線利用者は10万7202人(利用率78・5%)、24年度も10万805人(同78・9%)だったが、今年度は約60%にまで落ち込んでいるという。
一方、県は新潟空港の運用終了時間を現行の午後8時半から9時半まで1時間延長。変更後は午前7時半から1日14時間利用可能となる。
延長に伴い、大韓航空の午後6時仁川発が6時45分発に、到着便は同7時55分から8時35分に延びる。これでシドニー(オーストラリア)やオークランド(ニュージーランド)、北米などから仁川の同日乗り継ぎが実現し、金支店長は「県民に新しい旅行目的地を提供できる」として、利用者増加に期待している。
運用時間延長については23年、同社から県や新潟市に要望があり、今年2月、地元自治会の合意を得ていた。
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