仕事に追われ、ついおろそかになってしまう健康への気配り。特に働き盛りのサラリーマンは、食生活が乱れたり運動不足に陥ったりしてしまいがち。そんな人は、手軽に自分の健康状態をチェックできるツールがあったら心強いだろう。
そこで紹介したいのが、近年増えている医療系アプリ。今や一般的になっている万歩計アプリやライフログのような間接的な健康維持アプリではなく、体の不調を計測できるアプリが続々と登場しているのだ。
たとえば『カルジオグラフ』は、スマートフォンのカメラレンズに指を当てるだけで心拍数が測定でき、結果を履歴で残せる。心拍数の高さはストレス過多を意味する場合もあり、これが慢性的に続くと疲れやすい身体になってしまうのだ。履歴の推移による心拍数の変化も、健康状態のバロメーターのひとつとなる。
またアメリカでは、付属のハード機器「The Kinsa Smart Thermometer」を使った体温計アプリが開発されている。このアプリはネット上でデータを蓄積しているため、利用者が増えれば、風邪の流行や傾向をエリアごとに知ることも可能だという。さらに、血圧測定アプリも同じくアメリカで登場。『iHealth BPM』は、一般的な血圧計に似た構造の付属機器「iHealth」を腕に巻き付け、iPhoneに接続すると血圧が分かる。食生活を改めるのに一役買ってくれるかもしれない。
体の「五感」を測定対象にした医療系アプリも増えている。『視力チェック』は、その名の通り視力検査を行えるアプリ。画面を設定距離(初期値は50cm)まで離し、通常の視力検査と同様にCマークの方向を回答していく。視力低下が気になる人の簡易チェックにはちょうど良いだろう。そのほか、『色覚検査app』では、様々な画像が表示され、色覚異常の有無を検査できる。
さらに耳の状態を知ることができるアプリ『age of Ears』は、スマートフォンから高周波の音を発信し、聞こえる周波数から耳年齢を予測するという。画面を押し続けると発信音の周波数が次第に高くなり、聞こえなくなったら指を離す仕組みだ。なかなか意識しにくい耳のコンディションを手軽にチェックできるツールとなっている。
日頃から健康への意識を高める意味でも、こまめに身体の状態をチェックすることは重要。その手段として、これらのアプリを活用してみてはいかがだろうか。
(有井太郎)
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