目指せ松坂牛-。県産和牛の統一ブランド「にいがた和牛」が誕生10周年を迎え、首都圏に売り込もうと、県やJA全農にいがたが積極的なPR活動を行っている。県によると「にいがた和牛」の出荷は平成18年度が1283頭で販売額が11億3千万円、21年度は1895頭16億6千万円、昨年度は2011頭17億2千万円と順調に伸びている。
ただ、JA全農にいがたの加藤博幸畜産部長は、年間出荷頭数が5千頭台の松阪牛(三重県)や、神戸ビーフ(兵庫県)などに比べ、「首都圏での認知度は足りない」という。県の推定では23年度、東京近郊で消費されたのは約3割。県畜産協会も「頭数が限られているため、今後も東京の割合を高めるのは難しい」と話す。
そこで、47都道府県の名産品が当たるキリンビールの「選ぼうニッポンのうまい」キャンペーンに選ばれた。3年連続5回目で帝国ホテル(東京都千代田区)での食材試食会に登場した。キリンビールマーケティングの中島勉新潟支社長は「全国の客に安全に届ける実績ある商品として、にいがた和牛は最適」と評価。加藤畜産部長も「品質面は全国トップレベル。生産頭数を維持し、消費者に認知してもらうことが大事だ」という。11月末から銀座三越(同中央区)でPRする予定だ。
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