新潟県内で収穫されたことしの新米は、品質検査の結果、主力品種のコシヒカリで、最も良い「1等米」の割合がおよそ73%に上り、収穫間際に気温が上がって品質が低下した去年を上回って、「平年並み」となりました。
新潟県農産物検査協会が行った新米の品質検査によりますと、主力品種のコシヒカリは、先月末の時点で、最も品質が良い1等米の割合が72点9%に上り、去年の同じ時期を10ポイント上回って平年並みとなりました。
コシヒカリの産地別では、▼「岩船産」が85点4%、▼「魚沼産」が84点3%、▼新潟市や上越市などの「一般」が70点8%、▼「佐渡産」が66点4%と、いずれの産地も1等米の割合が去年を上回りました。
検査協会によりますと、去年は、収穫間際の9月中旬にフェーン現象の影響で気温が上がったため、粒にひびが入り品質が低下しましたが、ことしはそうしたコメが少なかったことから、品質は平年並みに回復したとみられるということです。
新潟県農産物検査協会の豊永芳博検査指導部長は「ことしは稲刈りが早く行われる傾向だったが、先月下旬以降の検査で、ひびが入ったコメも見られるようになったので、引き続き注視していきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035095071.html?t=1381363634791