この夏、県内で、熱中症で病院に運ばれた人はあわせておよそ1000人と、去年を170人あまり下回り、統計を取り始めてから最も少なかったことがわかりました。新潟県などでは、「ことしは7月に雨が多く、熱中症の被害が減ったが日中はまだ残暑が厳しいため、引き続き熱中症の予防に努めてほしい」と呼びかけています。
総務省消防庁や県によりますと、ことし5月末から今月6日までのおよそ4か月間で県内で、熱中症で病院に運ばれた人は、あわせて1002人でした。
これは、去年の同じ時期よりも179人少なく、3年前に、統計を取り始めてから最も少なくなりました。
内訳を見ますと、▼「死亡」が2人、▼3週間以上の入院が必要な「重症」が16人、▼入院が必要な「中等症」が238人、▼「軽症」が714人などとなっています。
また、年齢別では、▼65歳以上の高齢者が494人と最も多く、▼次いで、18歳から64歳が383人、▼7歳から17歳が116人などとなっています。
これについて、県は、「猛暑日となる日もあった6月は去年のおよそ4倍の人が病院に運ばれたが、雨が多かった7月には、半分ほどに留まったため、全体として、熱中症の被害が減ったのではないか」と分析しています。
その上で、県は、「日中はまだ残暑が厳しく、引き続き熱中症の予防に努めてほしい」と呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034761361.html