効き目大! でもとりすぎは ご用心
がぶ飲みするのはNG 妊婦は1~2杯に
カフェインは医療にも用いられているだけあって、急激に血中濃度が高まると中枢神経系を刺激し、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震えなどにつながることがある(表)。「カフェインは、血中濃度40μg/mlを超えるとほとんどすべての人に不整脈やけいれんを起こす。10杯続けざまに飲む、というような過剰な飲み方をすると、何らかの副作用が生じる可能性がある」と鈴木教授。カフェインは5時間ほど体内に留まるので、頻繁に飲むのは控えたい。
妊娠中の摂取については、英国食品基準庁(FSA)が、2008年に「妊婦がカフェインをとりすぎると出生児が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性あり」とし、1日当たりのカフェイン摂取量上限を200mgと定めている。妊娠中の人は、デカフェにするか、1日当たり1~2杯に。
“コーヒーは 体を冷やす”は 勘違い?!
「コーヒー摂取と冷えに相関なし」の研究結果も
福島室長は「コーヒーポリフェノール摂取と肌状態の調査の際、冷えについても調査した。夏季・冬季いずれにおいてもコーヒー摂取と冷えとの間に相関はなかった」と話す。カフェインには体熱産生作用があり、3~4杯のコーヒーで10%程度の熱産生アップが見込めるという研究も。薬膳カウンセラーの阪口珠未さんも、「低血圧や低体温の人にとって、コーヒーを朝に飲んで体にスイッチを入れるのは賢い方法。ただし温かくして飲んで」と話す。
<この人達に聞きました>
*東京薬科大学名誉教授/珈琲研究家 岡 希太郎さん
2004年にコーヒーの研究に着手。「カフェインには抗炎症作用もあり、肝臓や脳を守って肝がんやアルツハイマー病を予防する可能性も期待されている」
*東京慈恵会医科大学 鈴木政登教授
体育学、応用健康科学、病態検査学が専門。「コーヒーの脂質代謝を高める効果は運動によってさらにアップする。肥満、糖尿病の予防にもコーヒーは役立つ」
*お茶の水女子大学大学院 近藤和雄教授
同大学生活環境教育研究センター長。「日本人は食べ物より飲み物から多くポリフェノールをとっている。コーヒー摂取などで動脈硬化も抑制できる可能性がある」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130918-00157748-woman-hlth