素晴らしいリーダーになるために必要なことは、そのまま素晴らしい友達を作ることにも役立ちます。
私生活を仕事のようにマネージメントされるなんてまっぴらと思うかもしれませんが、実はリーダーシップの技術は、仕事以外にも活用できるのです。その実践例をとりあげ、さらにそれをあなたの日常に取り入れる方法を紹介しましょう。
手柄を自分のものにしない
良きリーダーは、実際よりも多くの責任を引き受け、実際よりも少ない手柄を手にするものだ
Arnold H. Glasgow
私たちの脳は、功績を積み重ねて名声を得ることが何よりも大切だと誤解しがちです。でも実際、誰かに過去の栄光を話さなければならないようなときには、成功はほとんど望めません。人は、あなたの選択を見て、あなたの人となりを判断します。そしてそれは、仕事の関係よりも、個人的な関係であるほど顕著です。
あなたの友達に何か素晴らしいことがあったら、素直に認めてあげましょう。知らない人からどう思われるかは問題ではありません。あなたの寛大さに気付き、それを認めてくれるのは、あなたの友達なのです。親友が仕事で表彰されたり人生の目標を達成したときには、たとえあなたが功績の一部を担っていたとしてもそれはさておき、手放しにお祝いの言葉をかけてあげましょう。
そうすることで、2つのことを達成できます。1つは、相手をほめることにより、あなたが気にかけているその相手の印象を向上させられること。その人が自慢をしているようには聞こえないので、多少相手が恥ずかしがっても、周囲には好印象を与えるでしょう。友達の功績を人に話すことで、その友達はハッピーになれ、さらなる成長にもつながるのです。
2つ目は、前例を作れること。あなたが何かを成し遂げたとき、過去のあなたの行為を覚えていた人が、同じことをしてくれるでしょう。その繰り返しにより、誰も自慢することなく、誰もが印象を良くすることができるのです。
問題発生時に強みを発揮できる
どんなときにも、人を立てて自分は背後に回る方がうまく行きます。何かのお祝いのときにはなおさら。自分が最前線に立つのは、そこに危険があるときだけにしてください。それさえできれば、誰もがあなたのリーダーシップを認めてくれるはずです。
Nelson Mandela
困難な状況に陥ったとき、あなたの本来の姿が露呈します。リーダーとしての資質が試されるその瞬間こそ、友達との絆を強化するチャンスと言えるのではないでしょうか。
具合が悪くて自分の足では病院に行けない友達を病院に連れて行く。悲しみに暮れる友達のために何かをする。長い間失業中の友達に仕事を紹介する。など、困難なときにあなたの強さを示すのです。
あなた自身が同じ困難に陥っている場合でも、そうすることで2人とも状況を改善できるはず。ライフハッカーでおなじみの『You Are Not So Smart』『You Are Now Less Dumb』の著者、David McRaney氏は、自身のブログにおいて、それを示す研究について説明しています。
2008年、ノースカロライナ大学の心理学者James Graham氏は、パートナー間の絆を保つ行為についての研究を行いました。同居している20組のカップルに、日常生活をいつもどおりに送りながら、あるデジタルデバイスを持ち歩かせたのです。
デバイスは不定期に作動します。作動すると、被験者は今していることを研究者にメールしなければいけません。その後、今の気分やパートナーに対して抱いている感情に関して、いくつかの質問に答えます。
これを1000回ほど繰り返した結果、定期的に困難なタスクに一緒に取り組んでいるカップルほど、お互いのことを好きである確率が高いことが判明しました。実験を進めるにつれて、定期的に自分たちのスキルが試されているカップルほど、相手を身近に感じ、相手の魅力を感じ、愛を深めていることがわかったのです。
Graham氏は、もどかしい試行錯誤を乗り越えた時の快感(フロー)が、絆に直結していると結論付けました。
状況が困難かどうかは関係ありません。課題が存在するのであれば、友達と一緒にそれに正面から立ち向かうことが、あなたの品位を証明する最良の手段になるのです。それにより、友達との関係をよりよいものに発展させていけるでしょう。
良い判断を促し、慎重さを避ける
真のリーダーとは、合意を探す者ではなく、合意の形成者となる者である。
Martin Luther King, Jr.
リーダーシップとは、 自分がしてほしいことを他人がしたいと心から思うように仕向ける技術のこと。
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/life/living/lifehacker_35034.html