前回、犬の口のトラブルは歯周病だとお伝えしました。歯周病は歯垢(しこう)・歯石の沈着が原因ですが、歯磨きによって完全に防ぐことができます。ぜひ、毎日の習慣にしましょう。
子犬から始めるのが理想ですが、成犬でも少しずつ慣らしていけば大丈夫です。いきなり歯ブラシを使うのではなく、初めは手で練習します。
まず、口を触られるのに慣れさせます。口の周りをなで、可能であれば口唇をめくってみたり、歯茎を指で触ってみたりしましょう。
このときに嫌な記憶とならないように無理はせず、褒めながら行うことが重要です。かまれないように注意してください。
徐々に指で歯茎をマッサージします。その際、おいしいもの(人用ではなく、犬用の歯磨きペーストなど)を用いて、愛犬に「歯磨き=楽しい!」と感じさせたら、その後もスムーズです。
指でのマッサージができるようになればガーゼを指に巻き付け、歯と歯茎の間をマッサージします。嫌がらずにできる場合は、ペット用や小児用の歯ブラシを使ってみましょう。さらに効果的に磨くことができます。
力の入れ方は自身の肌に当てて確かめましょう。痛みを感じれば強過ぎますので、力の入れ過ぎには注意しましょう。
どうしても歯磨きが苦手な場合は、歯磨きガムや、歯石が付きにくいドッグフードなどもありますので、試してみてもいいでしょう。
歯石は動物病院で除去する必要があります。口臭や歯が黄色や茶色に変色しているなどの場合は獣医師に相談しましょう。(アニコム損保 獣医師 井上舞)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131004/trd13100408550004-n1.htm










