新潟市秋葉区の住宅地で石油を含んだ泥水が湧き出ている問題で、住民の負担を軽減するため、新潟市は21日、現地に、石油を分離する簡易装置を設置しました。
新潟市秋葉区の滝谷町ではことし4月、住宅地の敷地から石油を含んだ泥水が湧き出し、その後も断続的に湧き出ています。これまでに湧き出た石油や泥水の量は分かっているだけで3000リットルを超えており、この家に住む男性は、敷地の外に漏れ出さないよう、石油を手作業でくみ出してタンクにためるなどの作業を続けています。こうした負担を軽減するため、新潟市は、現地に、石油と水を分離する簡易装置を設置することを決め、21日、依頼を受けた業者が設置作業に取りかかりました。簡易装置は、石油が水より軽い性質を利用したもので、地面に埋め込んだドラム缶に石油を含んだ泥水がパイプを通って流れ込み、さらに、石油と分離されて下の部分にたまった水が、住宅そばの側溝に排出される仕組みになっています。ドラム缶の中に残った石油については、新潟市が定期的に回収することにしています。住民の男性は「根本的な解決ではないが処理に時間がかかってきたので労力の負担が軽減されて状況は一歩前進したのかなと思います。ありがたいです」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034665821.html