日本文学の研究者で、東日本大震災をきっかけに日本国籍を取得したドナルド・キーンさんの書斎を再現した記念館が、新潟県柏崎市にオープンするのを前に、20日報道関係者に公開されました。
ドナルド・キーンさんの記念館は、21日、新潟県柏崎市にオープンします。
20日は一足早く報道関係者に公開され、キーンさん本人も姿を見せました。
キーンさんは、ニューヨーク出身の91歳。
長年にわたる日本文学の研究が評価され、平成20年に文化勲章を受章しました。
東日本大震災をきっかけに、去年3月、日本国籍を取得しました。キーンさんは、6年前の新潟県中越沖地震で被災した柏崎市の復興を支援しようと、柏崎を舞台にした浄瑠璃の上演に携わるなど、交流を続けてきたことから、地元の企業などが中心となって、キーンさんの業績を伝える記念館が設立されることになりました。
館内にはニューヨークの自宅の書斎が再現され、キーンさんが寄贈した蔵書、およそ1800点が本棚に所狭しと並べられているほか、実際に使っていた家具なども展示されていて、キーンさんは、書斎の椅子に座って座り心地を確かめるなどしていました。
記者会見したキーンさんは、「柏崎にいることがとても嬉しいです。私の仕事は日本の文化、文学を外国人に伝えることで、日本人にはもっと、源氏物語や平家物語などを読んで自分の生活のとの関係を知ってほしい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033546171.html