長引くせきに悩まされるという方はいませんか?実はこれ、呼吸困難をも引き起こす“怖い”病気の予兆の一つかもしれません。
それは、ぜんそく。子どもの病気と思われがちですが、大人で発症する人も多く、この10年で患者数は2倍に増加、年間およそ2,000人が亡くなっています。とくにこれからの秋は、息苦しくなる発作が最も起きやすい季節と言われています。そして大人の場合、1度発症すると、なかなか治すことが難しいといいます。
そもそも、ぜんそくとはどんな病気なのか、そしてどうしたら早期に発見して、治療できるのかなど、ぜんそくの実態と治療方法についてお伝えします。
■サインの一つは長引くせき?!
9年前に命に関わる大発作を起こした患者さんの例から、ぜんそくのサインの一つが、長引くせきにあることをご紹介しました。
8週間以上にわたってせきが続くようなケースの場合は、慢性的な病気が隠れていることが考えられ、そのうちの半分はぜんそくの可能性が高いそうです。
しかし、せきと一口に言ってもさまざまな原因が考えられ、感染症や最近増えている逆流性食道炎というなどといった病気の可能性も否定できません。そこで番組では、自分のせきがぜんそくの初期症状によるせきなのかどうか、見分けるための4つのポイントをご紹介しました。
まず、たんが白く熱がない場合。逆にたんが黄色で熱がある場合は感染症の可能性が非常に高いといいます。そして、せきのタイミングが決まっており、毎年同じシーズンに出る場合。ぜんそくのせきは、夜中から明け方に出ることが多く、毎日この時間帯に出るときには、ぜんそくの疑いがあるようです。
■長引くせきのチェックポイント
(1)“たん”が白い
(2)熱が出ていない
(3)せきのタイミングが決まっている
(4)毎年決まったシーズンに出る
■長引くせきを判定する呼気NO検査
さらに医療の現場で、初期ぜんそくの診断に大きな助けとなっている新検査法「呼気NO検査」をご紹介しました。呼吸の中の一酸化窒素量の割合を測ることで、ぜんそく患者特有の気道の炎症があるかどうかをみる検査です。気道にぜんそく特有の炎症があると、一酸化窒素を多く産出するので、その量を測ることで、炎症があるかどうかを見ることができます。
現在全国で200か所ほどで普及しており、今年保険適用を受けたことから、さらに普及していくと見られています。
(注)現在呼気NO検査を実施しているのは、クリニックでは少なく、大学病院や総合病院がほとんどです。もし受けたいという方は、お近くの大学病院や総合病院などに問い合わせてみてください。
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