まもなく訪れる本格的な秋。秋といえば、ボジョレー・ヌーヴォーをはじめとしたワインがおいしい季節だ。国産ワインも楽しみだし、外国産のワインも輸入国の幅が広がっている。だが、注目したいのは、昨今増えている“ぶどう以外”を原料としたフルーツワイン。
このフルーツワイン、世界各国に様々な種類があり、フルーツの種類があるだけ存在するんじゃないかと思えるほど豊富。タイの「バナナワイン」、フィリピンの「マンゴ・ワイン」、ブラジルの「カシュー・ワイン」(カシューナッツが採れる果実の実)、シンガポールからは国立大学でドリアンを使ったワインが開発された、なんてニュースも届いてきた。
日本各地のフルーツの名産地も負けていない。福岡の「ストロベリーワインあまおう」、山形県朝日町の特産品を使った「さくらんぼワイン」や「ラ・フランス・ワイン」、沖縄の「シークヮーサーワイン」や「パイナップルワイン」などがある。
では、これらフルーツワイン、近年のトレンドや注目株はあるのだろうか?
「ここ数年フィリピン産のフルーツワインが急激に種類を増やしており注目です」
とは、『フィリピン家庭料理入門』の著作もある原田瑠美さん。今年フィリピンで開催された国際見本市でも、初めて見るフルーツワイン製品がずらりと並んでいたという。
「ランバノッグと呼ばれる伝統的なココナッツ蒸留酒をココナッツワインの名で海外向けに売り出していたり、ドゥハット、グヤバノ、ビグナイ、リポーテといったローカル果実のフルーツワインが商品化されていました」
名前をきいただけでは味も香りも想像つかないが、なんだか楽しそうだ。今後も、フィリピンに限らず世界各国から、珍しい地元産フルーツワインが輸入されることを期待したい。
(麻生雅人)
(R25編集部)
http://news.goo.ne.jp/article/r25/life/r25-20130919-00032216.html