大型の台風18号は午前8時前に愛知県に上陸し、このあと関東甲信越地方を通過する見通しです。各地で広い範囲で非常に激しい雨が降ると予想されていて、土砂災害や川の氾濫、暴風などに厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、大型の台風18号は午前8時前に愛知県豊橋市付近に上陸しました。
午前9時には、豊橋市の北北東60キロ付近を1時間に45キロの速さで、北北東へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心の南東側110キロ以内と北西側70キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
関東甲信越では現在、山梨県と長野県の一部が台風の暴風域に入っています。
台風はこのあとも北東に進んで、関東甲信越地方を通過すると予想されているため広い範囲で大雨となり、急激に雨や風が強まる見通しです。
午前8時までの1時間には、新潟県の糸魚川市能生で、42.5ミリ、神奈川県山北町の丹沢湖で32.5ミリ、栃木県の日光市土呂部では31.5ミリの激しい雨が降りました。
またレーダーによる解析では、東京・多摩西部で午前7時までの1時間に、およそ50ミリの非常に激しい雨が降ったとみられます。関東甲信越地方の多いところでは、降り始めからの雨量が多いところで200ミリを超え、これまでの雨で東京と神奈川県、埼玉県、栃木県、長野県、それに山梨県では、土砂災害の危険性が高くなっている地域があります。
さらに風も強まっていて、伊豆諸島の三宅島の坪田で、午前7時すぎに37.6メートル、東京・八王子市で午前8時すぎに31.4メートルの最大瞬間風速を観測しました。
関東甲信ではこれから昼すぎにかけて、新潟県では夕方にかけて雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降ると予想されていて、局地的には1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。
17日の朝までに降る雨の量はいずれも多いところで、北部で300ミリ、南部と甲信地方、それに新潟県で250ミリと予想されています。
台風の接近に伴ってこのあと急激に風が強まる見込みで、最大風速は、関東の陸上で25メートル、新潟県の陸上で20メートル、海上で25メートルから30メートル、最大瞬間風速は35メートルから45メートルに達すると予想されています。
関東の沿岸は波の高さが9メートルと、猛烈なしけとなる見込みです。
気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫、暴風、高波に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風、高潮による浸水にも十分注意するよう呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1036685381.html