[ カテゴリー:生活, 社会 ]

“働くママ”の家庭がうまくいくカギは「スマホ」!?

第1回はこれから働き始めるママに注目し、ママが働くことでどんな家計消費が増えるのかをみました。今回はママが働くことで家事や育児がどう変わるのかを見ていきたいと思います。

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家族のマネージャーの役目は「スマホ」に代わる!?

ママが働き始めると、生活そのものが変わってきます。今から働き始めるママにとっても、育児休業明けに復職するママにとっても、家事・育児・仕事をどうやっていくか、時間との戦いはもちろん、自分だけで抱え込まない工夫が必要になってきます。電通総研ママラボで行った調査(25~49歳の子どもがいる既婚女性3000人対象)から、「働くママ(フルタイム・パート)」と「専業主婦ママ」の違いを比較し、未来のママが求める商品やサービスを考えていきたいと思います。

まずはスマートフォン保有率。フルタイムママが59%なのに対し、パートママは54%、専業ママは48%と大きく差がありました。同じくタブレットもフルタイムママは17%で、専業ママと5%の差がありました。子どもと楽しめる知育アプリ、ママ友同士で同報できるメッセージアプリ、家計簿アプリ、レシピアプリなどさまざまな“ママが使えるアプリ”がありますが、これまで「ママに聞けば分かる」だった家族の健康やスケジュールの管理をアプリで行うようになるかもしれません。

働くママが増えると、家でマネージャーの役割をしていたママが、プレイヤーとして外に出ていくことになるからです。また、ママ1人で請け負っていた家事・育児の一部をパパや近居する祖父母も行うことになるので、「何を買ったか(注文したか)」「子供が何を食べたか」「掃除はいつしたか」「どんな薬を飲んだか」など、家族内で共有したい情報も増えていきます。また「スマホで外出先からお風呂のスイッチを入れる」といった機能も、働くママが増えると出番が増えそうです。第1回で紹介した経済波及効果の試算でも「移動体通信費が増える」という結果になりましたが、家の外からスマホを使ってしたいニーズはさらに高まりそうです。

最近は小さな子供を連れて行ける美容院も増えてきましたが、住宅街で子持ちのママが交代で運営している美容院に伺ったところ、「キッズカットにはタブレットが必須アイテム」ということでした。1歳になる前から利用するお母さんもいて、お子さんが動いてしまうと危ないから、タブレットで子どもが喜ぶキャラクターのアプリや動画を見せてその間に髪を切るそうです。なお、「古いケータイをおもちゃ代わりに子供に渡す」というママは昔からいますが、最近では「通話はできないけど無線LANで使える古いスマホをおもちゃ代わりに渡す」というママも現れ始めました。小さい子供がアプリを使うことについては賛否両論ありますが、スマホやタブレットになると「ママのだから触っちゃダメ」ということが少なくなり、親子ともに電子玩具に近い感覚に変わってきているようです。

夫・祖父母とのチームワークで「あとは任せた」!

フルタイムのママの2割が「そばには祖父母が住んでいて、毎日会う」と回答しています。同居する・しないに関わらず、祖父母に家事や子育てをサポートしてもらう3世代家族は働くママが増えると増加すると考えられます。そのことで、祖父母とのコミュニケーションも頻繁になります。フルタイムで働くママほど祖父母とのメールが多いのは、時間がなくても話があるからです。コミュニケーションに必要なのは、「時間」ではなく「用事」。しょっちゅう顔を合わせる友達同士でメールするのと同じように、毎日会うからこそメールも増えるのです。

次に夫の平日の家事・育児時間をみると、こちらもフルタイムママの夫は長くなっています。ママが家にいると夫は「お手伝い・サポート」の立場ですが、フルタイムママだと「任せきる」場面もできて、「夫が夕食を作ることがある」も34歳以下のフルタイムママの4人に1人になります。 

出産・育児の情報誌や情報サイトでは「夫に協力してもらうコツはダメ出しをしないこと、やる気をそがないように」というアドバイスをよく見かけますが、普段やり慣れている人が横でみている状態では、意識的にも技術的にもサポートどまりになりがちです。「パパがメインで家事・育児を担当する日」はママが働くことで増えるでしょう。

ママの代わりに家事・育児を祖父母・夫が行うことによって、物理的にも精神的にもお互いが助け合う意識が高まり、新しい家族の絆もできるかもしれません。

「掃除・洗濯・皿洗いは自動化」「買い物はまとめて」でストレスフリー

フルタイムママの世帯で世帯年収が高いことも影響してか、食器洗い乾燥機やドラム式洗濯機の保有率は働くママ世帯で高くなっています。また今は1割ですが、「今後ロボット掃除機を買いたい/買い換えたい」は3割と、フルタイムママの“自動化意向”は専業ママに比べて高くなっています。 

自動化できないのが食材の買い物と調理ですが、フルタイムママでは生鮮食品でも「メニューを決めて1週間分をまとめて買う」が24%おり、「週1回以上の食材宅配サービス利用」も29%います。毎日献立を考えるのではなく、1週間分まとめて考えて買ったり、買ったものを冷凍でストックしておくことで、結果的に献立を考えるストレスが専業主婦よりも少なくなっているのです。

なお、最近の宅配サービスでは、「下ごしらえされた肉・野菜をレシピ通りに作るだけ」という調理キットが増えてきています。宅配の食材サービスは「子供に安全な肉・野菜を食べさせたい」という動機で始めることが多いのですが、「栄養バランスがとれたレシピごと届けてほしい」というニーズがでてきているようです。実際に使ってみましたが、レシピを見ながらだと自己流になりがちな料理も、分量通りの材料が届いて「この通りに作れば失敗しない」「いつもと違ったメニューが作れる」「少量多品種で野菜が入った食事ができる」など、野菜不足やマンネリに悩むママにはうってつけでした。また、夫や子供にも「この通りに作ればいいよ」と任せられます。食材宅配は曜日を決めて届けられるものが多いですし、送料の節約のためにまとめて買うことが多いので、「何曜日に何を誰が作るか」をイメージして計画を立てることにも向いているようです。

“パパのママ化”と“ママのパパ化”は同時に進む!

これまでを振り返ると、働くママが増えたときの家事・育児は「時短・おまかせ・チームワーク」の3つをキーワードとして変化していきそうです。最後に、パパが家事・育児を担って“ママ化”するぶん、ママも“パパ化”するというデータをみてみましょう。

第1回でも紹介しましたが、働くママの世帯を専業ママの世帯と比較すると「自動車関係費」「お酒」の消費が高くなります。専業主婦の世帯では「運転はパパ、お酒を飲むのもパパ」だったかもしれませんが、運転するママ・お酒を飲むママは有職者で割合が高まっています(パートママで運転率が高いのは、クルマで通勤できる圏内で働いているためと思われます)。ちなみにお酒については、別途「飲み会で遅くに帰宅することがある」というスコアをとっていますが、フルタイムママでも1割に満たない反応だったことから、「家飲み」が多いようです。

ママが運転して帰ってきて風呂上りにビールを飲み、その横で夫が子供の面倒をみる――という光景も、近い将来は当たり前になるかもしれません。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130912-01052078-trendy-bus_all

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130912-01052078-trendy-bus_all&p=2

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130912-01052078-trendy-bus_all&p=3

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