「胎教にいい」なんて言ったりしますが、実際に赤ちゃんは生まれる前に聞いた音を覚えているという調査結果が報告されました。
フィンランド・ヘルシンキ大学の調査によると、生まれる前の胎児の状態でも、人間の記憶能力は機能していることが分かったそうです。
この調査は、妊娠29週目の妊婦さんとおなかの赤ちゃん33人を対象に行われたもの。彼らを2つのグループに分け、一方には「タ・タ・タ」という音声を録音したテープを100回聞いてもらいます。
その後、両方のグループに「タ・タ・タ」または別の音声(「タ・ト・タ」など)を聞かせ、その時の胎児の脳の反応を見ました。
その結果、準備をしていなかった赤ちゃんはどの音声でも常に同じ反応を示したのに対し、先に100回「タ・タ・タ」を聞いていた赤ちゃんは、別の音を聞いた時には特別に強い反応を示しました。
これは、胎児の状態でも音声を聞き分け、それを記憶しているためだ、と調査を主導したホティライネン博士は説明します。
この結果には、ワシントン大学のクール教授も「胎児の脳にここまでのキャパシティがあるというのは驚くべきことだ」と絶賛。
どうやら、妊娠中期以降の胎教(特に言語習得)は有効であると言えそうです。同時に、悪い言葉を教えてしまわないように、パパママは言葉づかいにも気を付けた方が良さそうですね。
※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。
参考:Babies can hear and remember in the womb – study 2013/8/30 University of Helsinki
http://www.nzherald.co.nz/health-wellbeing/news/article.cfm?c_id=1501238&objectid=11116889
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-629961.html