魚が良いと言われる理由は、魚の脂にあります。お肉の脂肪の多くは飽和脂肪酸で、カロリーが高く、コレステロール値を上げると言われています。
一方、魚の脂の多くは多価不飽和脂肪酸。でも、ただ魚を食べればコレステロール値を下げるには効果的、というわけではなさそうで・・・
魚の脂肪酸がコレステロール値や炎症を減らし、心臓、血圧、血管の機能改善に有効だということは、よく知られるところですよね。
ところが、魚の食べ方によって、この良質の脂を逃がしてしまうことがわかったんです。
米ノースウェスタン大学の予防医学部長率いる研究チームによると、油で揚げた魚は逆効果になるのだとか。
魚の良質な脂の多くが揚げ油に溶け出し、代わりに揚げ油を吸収してしまうからだそう。
これではダイエットに逆行するようなもの。
この研究では、週に1回でも揚げ魚を食べると、食べないグループに比べ心不全のリスクが約48%高まるという報告もあるんだとか。
それに、魚に含まれる不飽和脂肪酸は酸化しやすいため、空気に長く触れたり加熱などによって過酸化脂質に変わってしまいます。
過酸化脂質は発ガン原因のひとつとも言われているもの。
魚をダイエットや健康のために食べようとするなら、とにかく新鮮なものを選び、調理法を工夫することが大事。
魚のおすすめの食べ方は、お刺し身が◎。蒸し料理、煮つけ、スープなどもGOOD。
焼き魚の場合、直火による脂のコゲは避けたいところですね。
以前、地中海ダイエットが話題になったことがあったけれど、魚にオリーブオイルをかけ、パン粉で包んでオーブンで焼く調理法もオススメ。魚の脂を逃さず、熱による変質から栄養素の流出を防ぐとも言われています。
ニンニク、オレガノ、パセリといったハーブ類をのせて焼けば、香りも良く、塩分を控えることもできます。
揚げ物でいただく場合は、かたくり粉など衣を薄くまぶして揚げると、脂の損失を少しでも抑えることができるんです。これからの季節にかけて脂ののった魚がたくさん出回るので、調理法に工夫しておいしくダイエットに役立てましょう。
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