日本人間ドック学会は22日、平成24年に人間ドックを受診した全国の約316万人のうち全項目で異常がなかった人の割合が7・2%で、過去最低だったと発表した。23年から0・6ポイントの減少。
集計を始めた昭和59年の29・8%から年々減っている。学会の笹森斉理事は「精度の高い検査法が開発されたことや、異常なしとする基準が厳しくなったこと、経済状況の悪化でストレスが増し生活習慣が乱れたことなどが理由と考えられる」とした。他に高齢化や、食事の欧米化なども原因に挙げた。
異常ありとされた項目は肝機能異常(32・4%)、高コレステロール(31・5%)、肥満(29・3%)が多かった。
人間ドックで見つかったがんは、男性では胃がんが最も多く、大腸がん、前立腺がんと続き、女性では乳がん、胃がん、大腸がんの順だった。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130822/bdy13082220490002-n1.htm