QLifeはクリニックなどで一般内科の外来診療を行っている医師を対象に、2013年夏の猛暑による熱中症などの健康被害状況について緊急アンケートを実施した。調査は8月15日・16日に実施し、243名から有効回答を得た。
○重症患者を診察した医師は15%
まず今夏、熱中症患者を診察したか尋ねたところ、68.7%が「はい」と回答した。そのうちの15%が「重症患者を診察した」と回答している。
医師ひとりあたりの症状別人数をみると、軽症が最も多く10.4人(77.2%)、中等症が2.6人(19.4%)、重症は0.5人(3.4%)で、合計13.5人に上った。
○2012年と比べ、ハチ刺されの患者が増加
2012年の夏と比べた患者数についての質問では、55.7%が「2012年夏より多い」と回答した。熱中症以外にも、「(アナフィラキシーショックの危険がある)ハチ刺されの受診者が増えている」と4%の内科医が回答している。暑い日が続くとハチの活動が活発化する傾向があり、猛暑が及ぼす自然環境の変化で、発症する症状にも変化があるという。
印象に残った患者について聞いたところ、「扇風機をつけている、また、老人ホーム内にいたにも関わらず熱中症が発症」、「認知症や嚥下(えんげ)障害が原因の『水分補給不足』で熱中症になった」、「ダイエットが原因の熱中症」などのコメントが寄せられた。
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