地震や津波、それに原発事故が同時に発生したと想定し、道路の被害や放射性物質の拡散予測を元に安全な避難ルートを探し出す図上訓練が柏崎刈羽原子力発電所が立地する柏崎市で行われました。
この訓練は柏崎市の新潟工科大学が企画したもので、大学の関係者や柏崎市と刈羽村の住民などおよそ30人が参加しました。訓練は日本海を震源とする震度6強の地震が発生し柏崎刈羽原発が津波に襲われ原子炉の冷却機能が失われたという想定で始まりました。
訓練は原子力安全基盤機構などが開発した「TiPEEZ」と呼ばれるシステムを活用して行われ、あらかじめ入力された道路の老朽化の情報や放射性物質の拡散予測を元に自動的に避難ルートが示されると、参加者は真剣な様子で説明を聞いていました。
訓練を企画した新潟工科大学の
佐藤栄一教授は「地震や津波、それに原発事故の複合災害を想定したシステムを機能させるために日頃から住民が参加して訓練を積み重ねることが必要だ」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033756711.html