赤系トマト イタリア産のサンマルツァーノや、ミニトマト、クッキングトマトがこれに当たる。 ● 加熱に向く ● 皮が硬め ● リコピンはピンク系の約3倍 ● うまみ成分グルタミン酸がピンク系の約2倍ピンク系トマト 桃太郎やファーストトマトなど、なじみ深いトマトがこれ。 ● 生でもおいしい ● 皮が軟らかめ ● リコピンが少なめ
トマトの栄養をしっかり吸収するための5大ルール
1.油と一緒に食べる
トマトの色素の8~9割を占めるリコピンは、油に溶ける性質がある。油と一緒にとることで、リコピンが吸収されやすくなる。オリーブオイルなどを加えて食べよう。
2.加熱する
リコピンはトマトの細胞の中にある。吸収を高めるには、細胞表面の硬い細胞壁を壊し、リコピンを出す必要がある。その一番の方法が加熱。油を加えれば吸収率はさらにアップ!
3.毎日食べる
トマトを食べると、8~10時間後に血中のリコピン濃度が高まり、9日ほどでその量が半分に。抗疲労や美肌などの効果を得るには、継続的にトマトを食べることが大切。
4.レモンと酢を加えて
トマトの抗疲労効果を高めるには、体内で糖分がエネルギーに変わる“クエン酸回路”を活性化させるクエン酸や酢酸を含む、レモンや酢を一緒にとるといい。
5.イノシン酸豊富な食材と一緒に
トマトのうまみ成分「グルタミン酸」の効果を高めるには、別のうまみ成分、イノシン酸やグアニル酸を合わせるといい。イノシン酸はカツオ節に、グアニル酸はキノコ類に豊富。
市販のトマト加工品なら手軽に毎日料理に取り入れやすい!
手軽にトマトを食べるなら、加工品を使うのもお薦め。長期保存が利くだけでなく、旬の季節に収穫した完熟の赤系トマトを使っているうえに、加工時に加熱してあるから、リコピンの吸収率も高まる。
トマトの健康効果を高めるには、食べ方にコツがある。「リコピンは油に溶けやすく、油と一緒だと体に吸収されやすい。また、加熱するとリコピンの細胞壁が壊れ、より吸収されやすくなる。オリーブオイルを加えてトマトを加熱すると、生のトマトでは吸収されにくいリコピンも吸収されやすくなり、摂取後の血中リコピン量は約4倍になる」と稲熊研究員は話す。
また、リコピンは継続してとることで、血液や皮膚中の濃度が高まるので、毎日食べることも重要だ。これまでの研究で美肌や抗疲労効果が期待できるリコピン量は、1日に16~32mg。16mg程度のリコピンをとるには、赤系トマト、例えばミニトマトなら15個(約200g)、ジュースなら約200mlをとりたい。
日経 ウーマンオンライン
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130820-00157143-health-hlth