[ カテゴリー:環境, 生活 ]

蛾が各地で大発生 北海道・西胆振「せき込むほど

北海道・西胆振地方の住宅街に蛾(が)が大量に飛来し、地元市役所に相談が相次いでいる。健康や農作物への被害は出ていないが、蛾の大量飛来は道内各地で順番に発生しており、道立総合研究機構林業試験場(美唄市)は「産み付けられた卵を見つけた場合は適切に駆除してほしい」と呼び掛けている。

「蛾が毎日、せき込むほど飛んでおり、気味が悪い。初めての経験だ」。伊達市大滝区本町に40年近く住んでいるという桂川栄子さん(70)は、自宅の窓ガラスに産み付けられた大量の蛾の卵にうんざりしていた。

大量に飛来しているのは、「カシワマイマイ」と「マイマイガ」という種類で、同市の公共施設や住宅の壁にはカシワマイマイがびっしりと集まり、異臭を放っている。市街地を走る国道453号の路面も一時、カシワマイマイの死骸で雪が積もったように白くなった。15日までの蛾の相談件数は、室蘭市に21件、登別市に20件寄せられた。洞爺湖町でも防犯灯に大量の蛾が集まり、住民から苦情が出たため、現在は照明を切っているという。

カシワマイマイは体長5センチ前後で、夜間は紫外線を含む水銀灯や、深夜営業の店舗の明かりなどに集まる。昼間は住宅の白っぽい壁で羽を休める習性がある。

カシワマイマイは10年ほどの周期で大発生することが知られており、同試験場によると、近年の市街地への大量飛来は2011年の十勝から始まり、昨年はオホーツク、今年6、7月は後志で起きた。移動したのではなく、それぞれの地方で大発生したとみられ、北海道大の内海俊介准教授(昆虫生態学)は「大発生のメカニズムは不明な点が多いが、各地の周期がある程度、同調しているとみられる」という。

大半の場合、大発生は数年で収まる。ウイルスで大量に死滅することが報告されているが、気象条件を含めた複数の要因が重なっている可能性もある。

カシワマイマイの成虫は毒性がないとされているが、同試験場の原秀穂森林資源部長は「幼虫に触れるとアレルギーを起こす可能性がある。卵の段階で駆除して来年以降の発生を抑制してほしい」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130816-00010000-yomidr-soci

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