東京電力福島第一原子力発電所で汚染水が海に流出している問題で、東電は9日、2号機の護岸近くに掘った井戸から汚染水をくみ上げる作業を始めた。
流出を止める緊急対策の一つで、くみ上げた汚染水は、タービン建屋内に移した上で、放射性物質の濃度を下げ、貯蔵タンクに入れる。
くみ上げを始めた汚染水は、事故直後に漏れた極めて高い濃度の汚染水と地下水が混じったもの。経済産業省の推計では、海への流出量は1日300トンだが、当面くみ上げる量は最大で100トン。東電は今後、井戸を増やすとともに、雨が地中にしみこむのを防ぐ工事なども行うが、実際に流出がどの程度減るかは、はっきりしない。今回のくみ上げは、政府が検討している汚染前の地下水くみ上げとは別の作業だ。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/medical/20130809-567-OYT1T01003.html