主に乳幼児の手足や口の中に発疹ができる「手足口病」の患者が急増している。ほとんどは自然に治るが、まれに髄膜炎や脳炎などの深刻な合併症を引き起こすケースもあり、厚生労働省は注意を呼びかけている。
国立感染症研究所の調査によると、全国約3000か所の小児科で7月1~7日の1週間に感染が確認された患者は、1施設あたり平均4・73人。5月上旬から9週連続で増えており、昨年7月の同期比で約7倍となり、近年では2011年に次ぐ流行になっている。
厚労省結核感染症課によると、手足口病は4歳までの乳幼児を中心に、夏に多くみられる病気。ほとんどの場合、数日で自然に治るが、重症化することがあり、2日以上高熱が続いたり嘔吐(おうと)したりした場合は医療機関を受診する。
主にエンテロウイルスに感染することで発症する。患者のせきなどで出るしぶきを吸い込む「飛まつ感染」や、おむつ替えなどの際に患者の便が付着した手で他の子どもに触れる「接触感染」によって広がる。厚労省の「保育所における感染症対策ガイドライン」では、保育所に登園できる目安として、「解熱後1日以上経過し、普段の食事ができること」を挙げている。
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