世界文化遺産に登録された富士山で、初めて登山者を対象とした保全協力金(入山料)の試行が25日、始まった。支払いは任意。山梨、静岡両県側の四つの登山道で、原則1人1000円の負担を求める。
試行は8月3日まで。山梨県側の吉田口6合目と、静岡県側の富士宮口、須走口の5合目、御殿場口新5合目に午前9時~午後6時、両県職員らが立ち、集金用の箱を置いて協力を促す。支払った人には各登山道オリジナルの缶バッジと協力者証を贈る。
協力金は、清掃活動などの環境保全や登山道の維持修繕など安全対策に役立てる。両県は、下山者に協力金への賛否や金額の妥当性などのアンケートに答えてもらい、来夏の本格導入を目指す。
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