【辻外記子】お年寄りが口から食べられなくなった時、胃ろうをつけるかどうか。認知症などになり、自分で判断できなくなった高齢者に代わって家族らが判断する際の手引書ができた。聖路加看護大などのグループが、カナダの研究機関による冊子の日本版を作った。
胃に穴をあけて栄養を入れる胃ろうをつけると、食べられるほどに回復する人がいる。手引書では、胃ろうをつけるか検討するワークシートを作った。病気が良くなる見込みや本人の思い、判断する人が葛藤を感じるかなどを書き出し、判断する。一方、胃ろうでは出血や感染が起きる心配もあり、トラブルの頻度のほか、つけた人がどれくらい長生きするかといったデータも示した。
さらに、胃ろうを選ばない場合、鼻から胃に通した管から栄養をとる方法や、点滴で水分をとる方法などの利点や欠点も解説している。
朝日新聞社
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/medical/TKY201307120037.html