海や川での事故が増える夏休みを前に、新潟市の中学校で、生徒たちが、服を着たまま水に入り、泳ぎにくさや救助を待つ方法を体験する教室が開かれました。
この教室は、水の事故にあった場合に自分の命を守る方法を知ってもらおうと、新潟県水難救済会と新潟海上保安部が、中学生と小学生を対象に毎年、行っています。新潟市東区の下山中学校で開かれた教室には、中学1年生120人余りが参加しました。
生徒たちは、学校のジャージを着た状態でプールに入り、水着で泳ぐのと違って、服が水を吸って重くなるうえ、体にまとわりついて思うように動けないことを体験しました。
そして、空のペットボトルを抱えることで、体を浮かせて救助を待つ方法を学びました。
最初はうまく浮くことができなかった生徒たちも、海上保安部の職員から「足でバランスを取り、息を吸って体の力を抜く」などと指導を受けるうちに、しだいに上達し、最後は、あおむけの状態で浮かぶことができるようになっていました。
生徒の1人は「泳ぎにくかったが、息を吸ったら、しっかり浮くことができた」と話していました。
新潟海上保安部の渡邊均救難係長は「県内でも海で少年が溺れる事故が起きているので、この経験を忘れずにいざという時に備えてほしい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035792731.html?t=1373305951030