果物に含まれる糖分は、ケーキや甘いお菓子に含まれ糖分と違うと思っていませんか? だから果物は太らない、というのは大きな間違いです。なぜなら、果物と砂糖に含まれる糖分に大きな差はないからです。
では、果物を食べても、甘いお菓子を食べても一緒ということでしょうか。栄養士、フードサイエンティストであり、米栄養学アカデミーのスポークスマンでもあるジョーイ・デュバスト氏に聞きました。
●果物も砂糖もその糖分構造は同じ
果物に含まれる糖分と砂糖の糖分の構造は基本同じです。両者とも、果糖とブドウ糖からなっています。さらに、果糖とブドウ糖の割合も似ています。果物の場合、平均40%から55%が果糖からなり(果物により差はあります:例)リンゴ:65%、クランベリー:20%)、砂糖は50/50の割合です。
しかし、体内でどう摂取されるかに違いがあります。ブドウ糖は、体と脳のエネルギー源であり、私たちには欠かせない糖分です。ご飯や、パン、麺類なの主食にも多く含まれます。ブドウ糖は腸で吸収され血液中に入ります。
すると、インスリンが分泌され、このインスリンの働きでブドウ糖は細胞のエネルギー源となります。
●果物=栄養◎、ケーキ=栄養ゼロ
それでは、果物を食べてもケーキを食べても同じ糖質なのだから、ケーキを選ぶ、というのは早とちりです。果物とケーキが、お互いが代替可能というわけではありません。
果物は糖質だけでなく、ビタミンや抗酸化物質、水分といった体に良いものを含みます。対して、お菓子やケーキは栄養学的に見て効能ゼロです。
また、糖の構造は同じですが、果物には同じ量でも含まれる糖質量は少ないです。例えば、ハーフカップのイチゴには3.5gの糖分が含まれるのに対して、ハーフカップのストロベリーアイスには15gもの糖分が含まれるのです。砂糖のワナは、少量のつもりでも果物よりずっと多い糖分を摂(と)ってしまうことにあるのです。
●果物の食物繊維が脂肪蓄積を防ぐ
さらに、果物には、ブドウ糖の体内への摂取をスローダウンする食物繊維が豊富に含まれます。これが何に良いかと言うと、ブドウ糖がエネルギーとして使われる時間がかせげ、すぐに脂肪として蓄積されることを防いでくれるのです(もちろん、そのエネルギーを消費できる「運動」が必要なことは言うまでもありません。)。つまり、お菓子からの砂糖の方が、即デブ効果が高いのです。
※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。
参考:Is Sugar From Fruit Better For You Than White Sugar?
http://www.huffingtonpost.com/2013/06/29/fruit-sugar-versus-white-sugar_n_3497795.html?utm_hp_ref=healthy-living
マイナビウーマン
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/medical/mynaviwomen-248036.html










