■改憲、TPPなど争点
参院選があす4日、公示される。県内では改選数2に8人が出馬を予定している。安倍晋三内閣発足後、初めてとなる本格的な国政選挙であり、「アベノミクス」と呼ばれる経済政策、改憲、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)などが大きな争点となりそうだ。
自民現職の塚田一郎氏(49)はアベノミクスを追い風に再選を目指す。国会議員、県議や市議の後援会だけでなく、医師会、JAなど各種団体の支援、公明の推薦も受けており、盤石の態勢を敷く。しかし、塚田氏は「都議選の圧勝が必ずしも参院選の勝利にはつながらない」と気の緩みを警戒する。
民主は現職の風間直樹氏(46)が、比例代表から選挙区に転出。生活に移った現職、森裕子氏(57)からの議席奪還を図る。
風間氏は「改憲やTPP参加に前のめりになっている安倍政権のブレーキ役は民主党」と強調するが、連合新潟の一部が森氏や社民新人、渡辺英明氏(63)の支援に流れている。
森氏にはJR東労組などを除くと大きな支援組織はないが、国会質問やテレビ番組の出演などで知名度は8人の中では随一だ。
渡辺氏には自治労や県高教組が支援。反原発や平和行動など市民運動の仲間も応援する。
維新の新人、米山隆一氏(45)は都市部を中心に自転車遊説を続けるが、橋下徹共同代表の慰安婦発言問題で逆風が吹く状況はなかなか収まらない。
共産は新人、西沢博氏(33)を擁立する。候補予定者中で最年少の西沢氏は、動画サイトも積極的に利用。脱原発や護憲とともに、若年層の雇用拡大や格差是正を訴える。
幸福実現の新人、生越寛明氏(48)は国防の強化や原発再稼働を訴える。
無所属新人の安久美与子氏(78)は脱原発を掲げる。
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