妊娠中に感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹の感染拡大に歯止めがかからない中、予防について考える市民講座が新潟市で開かれました。
風疹の患者は全国で1万人を超え、新潟県内でもことしに入ってからの患者は39人と、去年1年間の5倍近くにのぼっています。
21日は風疹の予防について考える市民講座が新潟大学で開かれ、医療関係者や市民、合わせて16人が出席しました。この中で、講師を務めた新潟大学医学部保健学科の渡邉香奈子准教授が、現在の流行は、予防接種の対象となっていなかった34歳以上の男性など免疫のない人が多い世代が感染を広げた結果だと説明しました。
その上で、「社会全体で感染を広げないよう予防接種を受けるなどの対策が必要だと呼びかけました。講座に参加した43歳の男性は「風疹の流行はこれまで耳にしていたが、ひと事だとだと思わず、自分自身も予防接種を受けて感染源となることを防ぎたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035312021.html?t=1371938331061