県内は、１２日も気温がぐんぐん上がってことし１番の暑さとなり、上越市では、最高気温が３５．９度と、全国で最も高くなりました。県内は、来週前半にかけて気温が高く、雨の少ない状態が続くと見込まれていて、気象台は、熱中症や農作物の管理に注意するよう呼びかけています。
新潟地方気象台によりますと、１２日の県内は、高気圧に覆われたことに加え台風の北上に伴って、南から暖かい空気が流れ込み、午前中から気温がぐんぐん上がりました。
最高気温は、上越市で、午後２時すぎに３５．９度と、全国で最も高くなりました。
さらに、▼胎内市でも３４．９度と６月の観測史上もっとも高くなったほか、▼長岡市で３３．９度▼新潟市で３２．７度など各地で、平年を４度から１０度も上回りました。
この結果、県内では、気象台の２９の観測地点のうち、半数以上の１９の地点で３０度以上となり、ことし１番の暑さとなりました。一方、台風や前線の影響を受けていない県内では、依然としてまとまった雨が降っていません。
気象台によりますと、５月１日から６月１１日までに降った雨の量は平年と比べ、▼糸魚川市の山之坊で２８％、▼五泉市で３０％、▼新潟市で４３％などとなっています。
県内では、来週前半にかけても雨の少ない状態は続き、まとまった雨は降らない見込みです。
気温も１３日は、▼長岡市と上越市で３２度▼新潟市で３１度と各地で３０度以上になり、こうした気温の高い状態は、来週前半にかけて続くと予想されています。気象台は、熱中症や農作物の管理に注意するよう呼びかけています。ところで、県内の各消防本部によりますと、この暑さで、あわせて４人が熱中症と見られる症状で病院に搬送されました。
搬送されたのは、▼高齢者２人と▼１０歳以下の子ども２人で、いずれも「軽症」だということです。このうち、全国の最高気温を観測した上越市では、小学校２年生の男子児童が、午前中、校外学習を終えて帰ってきたあと、頭痛を訴えて病院に運ばれました。
また、小千谷市では、自宅のベッドで横になっていた７８歳の男性が頭痛を訴えて病院に運ばれました。
部屋には、クーラーが付いていなかったということです。
１３日以降も厳しい暑さが続くと予想され、新潟県などは、屋内でも必要に応じて冷房を使ったりして熱中症の予防に努めてほしいと呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035233362.html
