警察官を装って現金をだまし取ったりだまし取ろうとする事件が相次いでいることから、警察は高齢者の自宅をまわって注意を呼びかけるなど警戒を強めています。
10日、長岡市で高齢者の自宅に警察官を装った男から「あなたの口座が詐欺事件の犯人から押収したリストにあった。被害を防ぐために預金を下ろして別の口座に移して欲しい」などという電話が相次ぎ、80代の女性が現金500万円をだまし取られました。
11日は、三条市と燕市で同様の電話が16件相次いでいることから警察は被害を未然に防ごうと緊急対策を始めました。
このうち、燕警察署では管内すべての金融機関とコンビニエンスストアに対して電話やFAXで被害情報を提供し、高齢者が多額の預金を引き出す際は使い道を聞くことなどを求めました。
また、警察官が高齢者の自宅を直接まわり警察官を装う詐欺の手口を説明して注意を呼びかけました。燕市吉田の76歳の女性は「自分では引っかからないと思っても、いざ電話が来たら不安です。近所の人にも注意を呼びかけ気をつけたい」と話していました。
燕警察署の武内栄生活安全課長は「警察官がキャッシュカードや預金通帳を預かることは絶対にないので、不審な電話がかかってきたらすぐに通報してほしい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035214771.html?t=1370981712798