】東日本大震災から11日で2年3カ月。津波をかぶった仙台市の田んぼ約1600ヘクタールは、除塩作業などが進み、今春までに8割が復旧。水が張られた姿を取り戻している。
仙台平野を南北に貫く仙台東部道路の東側では今年、3年ぶりに田植えがあった。5月に5ヘクタールの田植えを終えた同市若林区の兼業農家、今野幸造さん(56)は「ようやくここまでこぎ着けた」と喜ぶ。
この2年間で、農地の除塩や用排水路の修復を進め、津波で流失した田んぼの土は、山から採った土で補った。今のところ稲の生育は順調だが、それでも震災前の豊かな実りを取り戻せるか、不安は尽きない。「秋の収穫が楽しみでもあり、心配でもある」 仙台市は、来春までにすべての農地を復旧する予定だ。
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