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つながれ:若者と政治/中 議員インターン じかに接し誤解解ける /新潟

◇自ら「できること」考え行動

新潟国際情報大情報文化学部=新潟市西区=の4年、石井太一郎さん(21)は2012年春に1カ月、民主党の「議員インターンシップ」に参加した。都内のユースホステルに宿泊して国会の議員会館に通い、受け入れ先となった神奈川県内選出の議員事務所で、主に書類の整理や電話対応の仕事をした。
国会議員や地方議員の事務所で実際に業務を体験し、行政や議会について学ぶ議員インターン。国内では90年代後半から始まったとされ、若い世代と政治の現場をつなぐ貴重な機会として注目を集めている。
石井さんがインターンに参加しようと思ったきっかけは、政治への疑問と不信感だ。11年2月、小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる裁判の初公判が東京地裁で開かれたニュースを見ていて、「政治家はウソつきで、どこかで金もうけばかりしてるんじゃないか」と思った。生の政治の現場を見て確かめてみようと思い立った。1年間アルバイトで貯金し、翌年の春休みにインターンシップに申し込んだ。
驚いたのは、国会議員の多忙ぶりだ。平日、土日関係なく地元と東京を往復し、選挙区を回り、住民の話を聞いていた。石井さんが議員の視察や政策勉強会に同行することもあった。「常に目の下にくまを作っていた」と議員の姿を振り返る。
政治や行政の仕組みも分かり、この経験を生かしたいと思った。そしてこれまで「政治と金」の問題ばかりに目が行き、政治家を誤解していたことに気づいた。
しかし、インターンは大都市圏でこそ、政党が募集をかけたり、NPO法人が学生に議員を紹介するなどして学生側にも認知が広まっているが、地方では議員、学生ともに絶対数が少なく、ほとんど広がっていないのが現状だ。石井さんも県内の国会議員に県内の事務所での受け入れを依頼するメールを送ったが、断られた。「新潟でできれば、経済的な負担も少なくて済む。参加する学生も増えるのでは」と話す。
石井さんは昨年10月、県内の観光政策について考える学生団体を結成した。インターン先で政策立案のための会議に参加したことで「自分だったら新潟で何ができるだろう」と考えたのがきっかけだ。同大や新潟大の学生約20人で県内各地の観光地を訪れ、若者向けの観光誘致策を検討する。今年度中に提言をまとめ、県観光協会に提出するという。

インターンを経て、自ら行動を始めた石井さんは、「直接会って話が聞けたからこそ、政治を見る目が変わった。自分のように一人でも多くの若者が、政治と接して何かを感じてほしい」。そう願っている。【塚本恒】

毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130606-00000056-mailo-l15

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