出産後数週間以内にマタニティーブルーになる女性は5人に1人と言われている。産後にウツ状態になったらどうしようと、不安になる女性も多いはず。
現在、研究が進んでいる新しい血液検査では、あなたがマタニティーブルーになる確率が分かるという。2つのDNA情報を調べることで、産後にディプレッションになるかのリスクが測れるのだ。
このテストにより、つらい状態を減らす対処を前もって準備できる、または発症自体を回避できるだろうと学者たちは期待している。
マタニティーブルーは1年以上にも渡って続くこともあれば、症状が重い場合は子供に危害を加えてしまうことすらある。「症状が起こる前に、その可能性を検査する信頼できる方法はこれまでありませんでしたが、このテストがその方法となるでしょう」と米ボルチモアにあるジョーンズ・ホプキンス大学のDr.カミンスキーは述べている。
今回の研究では、2つの遺伝子を通してマタニティーブルーの発症を予測することができることを発見した。52人の妊婦の血液検査をしたところ、その的中率は85%だったという。血液検査から得られるほかのデータと組み合わせると、その的中率は96%にまで上がった。
「さらにリサーチすることで、このテストは非常に有効な新ツールとなるでしょう」とDr.カミンスキー。
この2つのDNAを持つ女性は、特に妊娠ホルモンの影響を受けやすいと考えられており、これはストレスに攻撃されやすく、母親業に順応しにくい結果をもたらすという。
早期にそのリスクを調べることで、妊娠中から予防的処置を行ったり、親の助けなど産後のケアを用意することができる、と学者はその有効性を主張している。「もしマタニティーブルーになりそうだと分かっていれば、自分のケアを準備しようという決定もより簡単にできます」とDr.カミンスキー。2年以内にこのテストが実施可能となる予定だ。
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-97525.html