[ カテゴリー:医療, 生活 ]

肥満になると意外な病気にかかる率が3倍以上に!?

あらゆる病気の原因になる「肥満」。あまり知られていませんが、意外な病気になる確率もぐんとアップするようなんです。

 

一般的に、「肥満」がまねく病気としては、糖尿病や高血圧、脳卒中などが想像されますが、実は「歯周病」にもかかりやすくなると言われています。

 

更に、歯周病も肺炎や不妊、早産などの原因に。詳しいことを「私のクリニック目白」の平田雅子先生にお聞きしました。(以下、平田先生)

 

過去に、BMI値(肥満指数)が25以上30未満の人は3.4倍も歯周病にかかりやすくなり、BMI値30以上では8.6倍も歯周病にかかりやすくなるという研究結果が九州大学によって報告されています。

 

肥満体の人の脂肪細胞から、たくさんのTNF-α(腫瘍壊死因子)が分泌されていて、それが関係しているのだろうと見られています。

 

TNF-α(腫瘍壊死因子)はその名前からして想像がつくかもしれませんが、元々はガン細胞を破壊する作用があることで知られる物質のひとつです。

 

その破壊力は強烈で、健康な血管の内側にある細胞まで破壊してしまうほど。壊れた血管から血漿が漏れだすと、あちらこちらで炎症が起こされる可能性が高まります。

 

それに、TNF-αには骨吸収作用があり、骨量を減らしていきます。

 

また、TNF-αは血液中に糖分が取り込まれるのを妨害し、結果的に血糖値を下げるインスリンの働きを邪魔してしまいます。

 

もしも、肥満体の人が歯の手入れを怠り、口のなかに食べかすが残ったままになると、どうなるでしょうか。

 

虫歯菌や歯周病菌は繁殖、TNF-αはどんどん分泌されて炎症を悪化させます。更に進行すると、歯を支えていた土台の骨が弱くなり、やがて歯が抜けてしまうことに……。

 

そして、歯周病菌の死骸は、脂肪細胞や肝臓でのTNF-αの分泌を強力にサポートすると言われています。

 

これらのことから、TNF-αが増えるということは、ありとあらゆる感染症を引き起こす可能性が高くなると言えるでしょう。

 

だからこそ、太り気味の方は、標準体型の人よりも口内の衛生に気を配り、TNF-αの影響から身を守る必要があります。

 

口内環境を清潔に保つため、間食を減らせばダイエットにもつながるでしょう。

 

それから、TNF-αの悪影響と戦うためにも、ビタミンE、ビタミンC、ポリフェノールなど、抗酸化力の高い栄養素を毎日しっかり摂ってくださいね。

http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/medical/mynaviwomen-95927.html

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