中越地震(2004年)の記憶や教訓を伝える施設として、長岡市などが同市山古志地域に整備を進めている「やまこし復興交流館」が、10月23日に開館する。これで同交流館を含め、長岡市と小千谷市に設置された計7施設・公園をつなぐ「中越メモリアル回廊」が、地震から9年目にして完成することになる。
同交流館は公益社団法人「中越防災安全推進機構」が復興基金を財源に整備。完成後は、地元のNPO法人「中越防災フロンティア」に運営委託する。
市山古志支所隣にある山古志会館に設置。旧山古志村の全村避難などの被災記録を紹介した展示室や、被害状況・復旧の様子を映写機器で伝える地形模型シアターを整備。地域住民や来館者の交流スペースも設ける。
森民夫市長は「交流館は見せる観光施設ではなく、地震を後世に伝える交流と、地域の暮らし・文化を伝承するコミュニティーの拠点と考えてほしい」と話した。
◇施設の愛称募集
市では施設の愛称を募集。山古志地域と施設の趣旨に合った名称で6字程度が条件。募集期間は6月1~20日。問い合わせは市山古志支所地域振興課(0258・59・2328)。【湯浅聖一】
5月25日朝刊
毎日新聞
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