政府の地震調査委員会(委員長=本蔵義守・東工大名誉教授)は24日、東海地方から四国、九州沖にかけて延びる「南海トラフ」のどこかで、マグニチュード(M)8~9級の地震が30年以内に発生する確率は、60~70%と発表した。
10年以内は20%程度、20年以内40~50%、50年以内90%程度以上と予測している。
南海トラフを「東海」「東南海」「南海」の3領域に分けて発生確率を算出していた従来の手法を見直した。本蔵委員長はこの日の記者会見で、「M8以上の地震が発生する切迫性はかなり高い。今後の地震、津波対策を着実に推進してもらいたい」と話した。
今回の見直しは、広範囲のプレート(岩板)が動いた東日本大震災を教訓に実施された。これまで想定していたよりも広い範囲でプレートが動く可能性を考慮し、南海トラフの震源域を2倍以上に広げた。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/medical/20130524-567-OYT1T01257.html