首都圏などで「新潟県産コシヒカリ」として販売されているコメについて、新潟県がDNA検査を行ったところ、実際に「新潟県産」と確認できたのは、全体の60%あまりにとどまったことがわかりました。県は、悪質なケースについては刑事告発することにしています。
新潟県は、県産コシヒカリに対する消費者の信頼を確保するため、流通の実態を把握しようと、全国で「新潟県産コシヒカリ」として販売されているコメについて4年前から定期的に調べています。
今回は、ことし1月から3月までの間に首都圏などのスーパーや、インターネットで販売されていたコメ61点についてDNA検査を行ったところ、「コシヒカリBL」と呼ばれる新潟県内だけで生産されているコシヒカリは39点と、全体の64%に留まったことがわかりました。残りは産地が特定できないものや、コシヒカリ以外の品種が混ざっていたものも6点ありました。コメの産地偽装は後を絶たず、ことしに入ってからも大阪のコメの卸売り販売会社の社長らがコシヒカリ以外の品種のコメを新潟県産のコシヒカリと偽って販売したとして逮捕・起訴されています。新潟県は、DNA検査のサンプル数を増やすとともに、悪質なケースについては刑事告発することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034655061.html